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航空医学の歴史

人間が、大空へ羽ばたくようになり、それと共に航空医学が発展してきました。

航空医学の歴史イメージ

1783年
J A C Charlesが気球で有人飛行 2750mまで上昇し、高々度での寒冷、降下時の耳痛を訴えた
1804年
Andreoli, Brasette, Zambecarri 6000mまで上昇。 寒冷による凍傷、嘔気、意識喪失を体験
1862年
Glaisher and Coxwell 高度9450m(31,000 ft)まで気球で上昇し、身体の変化を記録した。 この記録は、後に、高山病、潜函病の原因究明の契機となりました。
第一次世界大戦時の航空医学
航空医学が飛躍的に発展したのは、大戦の経験からでした。

航空医学の歴史イメージ2

航空医学の歴史イメージ3

戦闘機の死亡事故を調査した結果、以下のことが判明しました。

英国:
交戦中の死亡 2/100
機器の問題 8/100
Human factor 90/100 (Medical factor 60/100)
米国:
1/721時間の死亡事故(現在は1/10万時間)のうち、
Human factorに起因する事故が75%であった。

これらのneedsから航空医学が進歩しました。
英国では、航空身体検査を導入し、専門医官を設置したところ90%であった
Human factorによる死亡を翌年には20%、翌々年には12%まで低減できたそうです。