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喫煙に関して

嫌煙権運動:主に、たばこの煙の発ガン性に関しての部分で論じられている。

  1. タール:発ガン性
  2. ニコチン:心血管系に影響
  3. 一酸化炭素:
    肺の中で酸素と結合して、酸素を各組織に運搬するヘモグロビンの一酸化炭素に対する親和性は、酸素の210倍(COHb)
    航空医学的には、喫煙の影響としては、一酸化炭素が重要です。
    COHb濃度
    一般健常人(非喫煙者)
    1-3 %
    喫煙者
    4-10 %
     
  4. 高度との関係 高度5,000 ftにいるとしても、COHb濃度により、生体への影響は変わってきます。
    COHb 0 %
    5,000 ft
    5 %
    10,000 ft
    10 %
    12,000 ft
    に相当するといわれています。
    したがって、操縦中の喫煙は、相対的低酸素症を引き起こし、 accident(急減圧)の際、判断力等の低下につながる可能性があります。
    高度との関係画像

FAA(米国)では、すでに1976年に、商業用民間航空機のcrewに対して、飛行中のコックピットでの禁煙だけでなく、フライト8時間前からの喫煙禁止を勧告しています。