パイロットの環境
航空機乗組員の健康を取り扱い、指定航空身体検査医が航空身体検査を行うにあたっては、以下に掲げるパイロットを取り巻く環境を十分に理解しておく必要があります。
- 機内環境
低圧:旅客機の場合、与圧されてはいますが約0.75気圧までです。何らかの突発的な事故により急減圧が起こる可能性も考えておく必要があります。
低酸素:0.75気圧においては、酸素濃度は約25%低下します。
低湿度:上空での機内湿度はほぼ20%です。
- 航空業務中にあるいは航空業務の結果起きうる身体への影響
加速度、空間識失調、騒音、仕事量に基づく負荷、
時差による体調の変化および疲労 - 身体の健康状態
普段の生活が健康的であっても、目的地が特に海外の場合、睡眠の乱れとそれに伴う疲労を考える必要があり、疲労管理が重要です。パイロットはそれぞれ現地で自身にあった生活様式をとっています。